10月25日は成瀬ダムモニターツアー。ツアーのメニューに神社の隅っこ背負いの彫刻見学が入っているため、午前7時に秋田市を出発した大型バスが午前9時にふる里館到着。大字田子内の五社の隅っこ背負いの写真パネル展示、マタタビ細工の見学後、志茂田神社と天神社の実際の隅っこ背負いの彫刻を見学しました。
この他、今日は仙人修行を行っている仙人山、不動滝見学、ホテルブランでのダムカレー試食、ダム見学、栗駒山荘などを巡るツアー。
最後は防災センター3階で検討会が行われ、ダム完成時の観光ツアーのための貴重な意見交換を伺いました。
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生栗(なまぐり)ひとつ・・・
えちこ?
綺麗に稲わらで編まれていますね。これは乳幼児を入れて眠らせておくための道具の底です。えじこ・えじめ・えずこ・いずめ・えんつこ・つぐら・えんちゃこなど土地土地の呼び方があり、東成瀬では「えちこ」と呼んでいます。
ふる里館 所蔵品紹介4 藁製と木製の嬰児籠(えちこ)
稲わらで編んだ物が多いですが、柾目に木取りした榑(くれ)を竹の箍(たが)で締めた結桶(ゆいおけ)もあります。また、ゆりかごのように上下にゆり動かしてあやせるように底に木製の弧状揺籃具(ようらんぐ)を紐で結びつけたものもありました。
木製嬰児籠
木製揺籃式嬰児籠
通常は家の中で使われていましたが、田植えや稲刈りなどの繁忙期には子どもが出てこないようにして田畑の脇に置いたりもしたそうです。
昭和50年代には育児も洋風化して平らに寝かせるベビーベットやプラスチック製などのゆりかごが主流となり農村部でも使われなくなりましたが、父母や祖父母たちが子どもや孫の思い出の品として大事に遺していたようです。