カテゴリー別アーカイブ: 村内

今では

 秋に収穫した稲から脱穀された籾殻(もみがら)を大量に焼くことは、近年その煙が原因で呼吸障害や交通障害など健康や環境に悪影響を与えるとして禁止されています。

 ふる里館所蔵品紹介3 籾殻焼き器 
籾殻焼き器1
籾殻焼き器3
籾殻焼き器2
 籾殻焼き器は籾殻の黒焼きをつくる道具で、ブリキ製で円錐形の器台中央に長い煙突をつけたもので、台部と煙突の下半分ほどに小さな空気穴をたくさんあけています。これを盛り上げた籾殻の上部に埋め立てて焼くと、籾殻が灰にならず黒焼きとなります。黒焼きは種籾を蒔いた苗代(なわしろ)に散布したり、養蚕で蚕座に蒔き除湿に用いましたが、農家個々人で苗代で苗を作ることが少なくなり、籾殻焼き器の出番もなくなりました。

ますます秋

 9月28日、絵手紙教室。題材がますます秋らしくなってきました。このアケビは上掵遺跡で見つけたものだそうです。ぱっかりと実もたっぷり。
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 秋を感じながら絵手紙に没頭しました。

秋になると

 収穫の秋を迎えると、田んぼには大型コンバインが走り回るようになります。昔ながらの稲刈り鎌で田んぼの四隅を刈り取る姿もあまり見られなくなりました。
 弥生時代に水田稲作が行われた頃、稲の収穫は穂先を石包丁で切り取っていました。この穂刈りから、弥生時代以降に茎である稲わらを利用するため稲の根元を刈り取る鉄製の鎌が出現しました。
左:鋸鎌 右:直刃鎌
 その後、一日中腰をかがめて稲刈りするのは大変な重労働でしたが、作業の軽減と効率化を目指していろんな工夫がなされ、「手押し稲刈り機」が登場しました。
手押し稲刈り機2
 
 ふる里館所蔵品紹介2 稲刈り鎌と手押し稲刈り機

 鋸歯の稲刈り鎌
   鋸鎌1  直刃鎌=草刈鎌
        鋸鎌           直刃鎌=草刈鎌

 
 手押し稲刈り機
   手押し稲刈り機1  1稲刈り機を押し出す
     手押し稲刈り機        1稲刈り機を押し出す
   2茎を押さえ込む  3刈り取る
     2茎を押さえ込む       3刈り取る

 今日、目にした稲刈り風景です。いよいよ稲刈りシーズンですね
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